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柳宗悦はかつてその著書「茶の改革」の中で、いかなる美が深い美であるかを語り、「わび」「さび」の深い抽象性を、「澁い」のかんたんな表現で要約したのは「茶の湯」の果たした功績の一つだと指摘しています。
無駄をそぎ落とし、自然で機能美が感じられるもの。「澁さ」。色でたとえるなら「カーキー」でしょうか。多様な価値観をもつファションの世界においてはあくまでルックの一派に過ぎない「カーキー」的視点(レスイズモア)ですが、本質としてモードを超越しているその存在は、結果として常に魅力的です。
表層的であわただしい毎日の生活に流されながらも、コンサーバティブでスローな感覚を同時にみている。そんな視線を持つプロダクトに時々出会います。日本人の美学「わび」「さび」「澁さ」の美。
あらためて「カーキー志向」とは、遠いところでそんな心とどこかで通じている気がします。


















