Felisi IL BISONTE HITMAN&Co.
秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。まいて、雁などの列ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず
先日、友人との会話の中で話題になった「枕草子」。学校でただひたすら暗誦させられ、内容など記憶にありませんでした。今あらためて読み直し、その美しい詩ごころに感動します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
帽子のおしゃれはすっかり定着した感があります。あえて無くても済むものを持ち、いいものにこだわる。ちょとしたおしゃれ心の気がします。
かつてミース・ファンデル・ローエは「神は細部に宿る」と言い、ディテールの重要さを説きました。おしゃれも頭や手足のエッジが決まるとエレガンスです。今シーズン注目のヴィクトリアンスタイル、グローブがとってもチャーミングなアクセントになります。
スタンダードデザインの何気ない物に魅力を感じます。
ときどき街でベーシックの魅力を生かした、ハッと目が覚めるような人に出会います。普通なのに新鮮、何気ないのにおしゃれ、ちょっとした魔法のようです。つい自分でも真似したくなります。
お客様のご試着シーンでも、ベーシックアイテムこそ、より今年らしい新鮮バランスのコーディネートをご提案したいと心がけています。
シンプルだけど何かいまひとつ決まらない、そんな時、シルクストールを一つ加えて見る。ぐっと立体感が生まれ、エレガントな着こなしが完成したりします。鏡の前で、納得いくまでフィッティングして頂く。コーディネートの真剣勝負、難しいけど楽しい服選びのひと時でもあります。
ショップは今、今年の秋をおしゃれに過ごせるクラシカルなジャケット、ちょっと大人のグローブ、ストールなど主役アイテムから小物まで新品、リサイクルとも大充実です。
新しい自分スタイルを探しに平尾へ遊びに来てください。
Tricker'sはもちろん英国のブランドですが、個人的にこの靴からイメージされる風景は、なぜか英国カントリーのそれではなく、『若草物語』のニューイングランド地方や、モンゴメリの『赤毛のアン』の舞台、カナダのプリンス・エドワード島などです。スタイルの歴史的な背景はリンクしていますが、単純に自分の場合、ハリウッドを通して西洋文化にふれてきたのだなと気付きます。
今シーズン、おしゃれのキーワードになっている『ヴィクトリアン』は、例えば日本人にとっての『大正ロマン』にも似て、すでに世代を超えて愛されるスタイルの定番ですが、この『ヴィクトリアン』とあわせる足元にトリッカーズは再注目ではないでしょうか。